加西市議会 2020-12-22
12月22日-04号
○議長(
土本昌幸君) それでは、直ちに
提案理由の説明を求めます。
西村市長登壇の上どうぞ。
◎市長(
西村和平君) =登壇=それでは、追加提出いたしました議案についてご説明申し上げます。議案第99号は令和2年度加西市
一般会計補正予算(第11号)についてであります。
新型コロナウイルス感染症対策として国が実施する
ひとり親世帯への
臨時特別給付金事業を行うため、
歳出歳入それぞれ1,488万2,000円を増額することについて議会の議決をお願いするものでございます。内容につきましては、
総務部長より説明をさせます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
土本昌幸君) 市長の
提案理由の説明が終わりました。続いて、
担当部長の
補足説明を求めます。
総務部長。
◎
総務部長(
奥隅一博君)
追加議案としてお願いしております議案第99号令和2年度加西市
一般会計補正予算(第11号)についてご説明申し上げます。
補正予算書と合わせて審議資料をお願いいたします。まず、
補正予算書の1
ページをお願いします。第1条の
歳入歳出予算の補正につきましては、
歳入歳出それぞれ1,488万2,000円を増額し、予算の総額を304億3,354万8,000円とするものでございます。
ひとり親世帯の支援につきましては、5月に市が
単独事業として実施し、8月には
国庫補助事業として実施してまいりましたが、
新型コロナウイルス感染症の影響は長期化する様相を見せており、年末年始を迎えるに当たり、さらなる支援が必要であると国が判断したものでございます。12月11日の閣議において国の予備費を活用し年内に
ひとり親世帯に対し
追加給付を行うことが決定されました。このたびの補正はこうした国の動きを受けて年内に
追加給付を行うために緊急に予算を計上する必要が生じたものを調整するものでございます。 まず、歳入の補正についてご説明申し上げます。予算書の10
ページ、11
ページをお願いします。55
款国庫支出金10項
国庫補助金15目
民生費国庫補助金1,488万2,000円の増額は
ひとり親世帯への
臨時特別給付金の給付に係る補助金の増によるものでございます。 次に、歳出の説明をさせていただきます。12
ページ、13
ページをお願いします。15
款民生費15項
児童福祉費5目
児童福祉総務費1,488万2,000円の増額は、10月の
児童扶養手当受給世帯等1
世帯当たり5万円、
対象児童が2名いる場合は2人目から1人当たり3万円を支給するいわゆる
ひとり親世帯への
臨時特別給付金の給付費として1,464万円、またその事務費として24万2,000円の増によるものでございます。 以上、誠に簡単でございますが、説明を終わらせていただきます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
土本昌幸君) 以上で
提案理由の説明が終わりました。
△質疑
○議長(
土本昌幸君) これより質疑を行います。議員の方は自席にて質疑をお願いいたします。ご質疑のある方ございませんか。2番
高見博道議員。
◆2番(
高見博道君)
令和新風加西を代表いたしまして質問させていただきます。5月に引き続きということで、多分
対象世帯はほぼ把握できていると思うんですけども再度確認したいと思います。対象者の年齢、それから支給される条件は先ほど1子については5万円、第2子以降は3万円ということでありましたけども、親の所得とかは制限とかあるんでしょうか。お願いいたします。
○議長(
土本昌幸君) 答弁を求めます。
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 当事業につきましては、基本的には6月の
児童扶養手当の支給の対象者というふうになっております。それから、その
児童扶養手当の対象外ではあるんだけれども、枠を少し広げまして所得制限を緩和いたしまして、今回支給の対象にしておるというところでございます。 以上でございます。
○議長(
土本昌幸君)
高見議員。
◆2番(
高見博道君) 本当に年末、年越すために苦労されてる世帯が多いとは思うんですけども、実際に生活をしていく中でなかなかコロナの影響で仕事がうまくいかなくて収入が安定しないために、例えば税金の滞納等がもしその世帯があった場合とかはどうなるんでしょうか。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 税金の滞納があった場合、当事業とは直接関係ないかと思いますけれども、それは税務課のほうでその旨事情を聞いて対応をさせていただきたいというふうに思っております。
○議長(
土本昌幸君)
高見議員。
◆2番(
高見博道君) 前回の当然支給に当たって手続をしてあるわけなんですけども、これについては再度
申請手続が必要なのか、それとも既に
世帯情報とかが分かっておりますのでもうこの議会で可決されればすぐに
支払業務に向かえるのか、そして実際に年内にしっかり支払いができるのかを答弁お願いいたします。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 7月の
臨時議会でご承認していただき8月に支給された方につきましては、これはもう状況が分かっておりますので新たに申請する必要はございません。ただし、辞退するかしないかの確認だけはとらせていただきたいというふうに思っておりまして、実際今もう準備のためにさしていただいたんですけども、辞退される方はございませんでした。それで、もしこの議会で認められましたら
年内支給ということになっておりますので、12月24日に支給をさせていただくということで準備をさせていただいております。 以上でございます。
○議長(
土本昌幸君)
高見議員。
◆2番(
高見博道君) 24日もう明日ですか。失礼しました、あさってですか。分かりました。 以上で質問を終わります。
○議長(
土本昌幸君)
総務部長。
◎
総務部長(
奥隅一博君) 先ほどの
高見議員の2つ目の質問で税金の滞納の件がございましたが、
児童扶養手当自身が税の滞納等が要件に入っておりませんので、今回の給付金につきましても滞納の
有無関係なしに給付されるものでございます。 以上です。
○議長(
土本昌幸君) 続いて、
井上議員。いいですか。 次、10番
丸岡議員。
◆10番(
丸岡弘満君) それではちょっと詳細先ほど数字が聞かれなかったので、7月の
臨時議会で質疑もありましたけども、そのときと同様で変わらないと思うんですが、再度私のほうから数字を聞きたいと思います。
支給対象者についてなんですが、1点目この7月議会では
児童扶養手当の支給を受けておられる方で
対象見込みは204世帯1,359万円でこれで間違いないでしょうか。それと、2番目。1問1答で、1つお願いします。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 7月の
臨時議会のときに
児童扶養手当をもらわれてる方で対象になるんではないかなというふうなご説明させていただいたときには、204世帯というふうにご説明させていただいておったかと思うんですけれども、実際に申請された方は203世帯ということで、ほぼ
予定どおり支給ができておるということでございます。
○議長(
土本昌幸君)
丸岡議員。
◆10番(
丸岡弘満君) 今回もその数字でいくという。それで、2番目なんですけど
遺族年金等の
公的年金を既に受給されており、その当時は。令和2年6月分の
児童扶養手当の支給が全額停止されている方、この方が
対象見込みで20世帯136万円ということであったんですが、それももう一度ちょっと確認をします。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 年金等を受けられておられる方の対象ですけれども、当初20世帯というふうに見込んでおったんですけれども、実際申請された方につきましては2世帯ということでございました。 以上でございます。
○議長(
土本昌幸君)
丸岡議員。
◆10番(
丸岡弘満君) 続いて3番目なんですけども、
ひとり親世帯であるけれども一定以上の収入があるため
児童扶養手当が未支給となってる世帯で今回
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変するなど収入が
児童扶養手当を受給している方と同じ水準になっている方、この方が100世帯680万円ということであったんですが、この点について確認をします。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 家計が急変した世帯につきましては、実際は申請されましたのは14件14世帯ということでございました。 以上でございます。
○議長(
土本昌幸君)
丸岡議員。
◆10番(
丸岡弘満君) これはそしたら今回はまだまだ見込みはどうなっておるのかその点分かれば教えてください。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 再度通知はいたしますけれども条件は同じということになっておりますので、恐らく8月に支給した数字とほぼ同じになるんではないかなというふうに思っております。 以上でございます。
○議長(
土本昌幸君)
丸岡議員。
◆10番(
丸岡弘満君) 給付以外の経費についてなんですけども、システム改修や今回はシステム変更委託料というのはないんですけども、特にこれは引き続いての再支給ということで必要ないということでよろしいでしょうか。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 今おっしゃられたとおりシステム変更については今回はもう必要ございませんので、人件費と通信運搬費、振込手数料のみの事務的経費ということにしております。
○議長(
土本昌幸君)
丸岡議員。
◆10番(
丸岡弘満君) 続いてなんですが、7月の
臨時議会で
深田真史議員のほうから
ひとり親世帯とふたり親世帯における給付金等の差についてということで質問がありました。そのときの答弁では仮に15歳以下のお子さんが2人いる
ひとり親世帯とふたり親世帯をコロナ対策として実施された特別定額給付金、児童手当
臨時特別給付金、市の事業として実施いたしました
児童扶養手当緊急支援給付金、国の
ひとり親世帯への
臨時特別給付金などの支給額を試算した場合は、
ひとり親世帯で支給額は55万円、そしてふたり親世帯での支給額は42万円とその差は13万あるということでありました。 ここでは、どちらが多いとか少ないというそういった意見をすることではないんですけども、本当に困っているところに対してきめ細やかな手立てを講じていくっていうのは、私は国や自治体の本来の基本的な姿勢だということ、それもお互い認識一緒だと思うんですが、あれから半年ぐらい経つんですが、
ひとり親世帯の現状っていうのはどういった状態なのかその辺をちょっとお聞きしたいんですけど、7月の副市長の答弁では市のデータはないと、そういった調査はしていないということでありまして全国的なシンクタンクのデータを示されて一般的なお話を例に出してされたと思うんですが、国が言っている
ひとり親世帯の非正規雇用の割合や収入が少ないなど生活実態が依然として厳しい状況というのは、市内で一体どれだけか把握してんのかどうか、これはちょっと聞きたいんです。市内
ひとり親世帯の改めて言いますけど、
ひとり親世帯の現状を教えてください。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君)
ひとり親世帯のコロナの影響でございますけれども、8月に
臨時特別給付金を給付いたしました。そして、その後
追加給付という方でその中でもコロナの影響で収入が減った方については、
追加給付を行いますよということで実施しております。そのために8月に本来
児童扶養手当の現状調査という1年に1回面接をする機会があったわけですけれども、そこで家庭の状況をお聞きいたしました。そうしますと
児童扶養手当を受けられて申請された203世帯のうち収入が減ったというふうに言われる方は102世帯でございまして、その方について
追加給付を行っております。 そして、そうしますと大体約半数の方が収入が減ったというふうなことでございました。国は大体8割ぐらい影響があるんではないかなというふうなことを予想しておりましたので、私どもも本当に収入減ってませんですかというふうなことを聞いたんですけれども、収入は減ってないので申請はしませんというふうなことでしたので、面接して調べた限りでは今説明したように約半数ぐらいの方が何らかの形でコロナで収入が減ったというふうに認識しております。
○議長(
土本昌幸君)
丸岡議員。
◆10番(
丸岡弘満君) 雇用のほうはどうなんですか。働いてる、働いてないというそういう面談のときに何かお話はありましたでしょうか。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 面接のときにそこもちょっと確認したんですけれども、それほど失業したとかそういうことは特になかったかと思います。
○議長(
土本昌幸君)
丸岡議員。
◆10番(
丸岡弘満君) 続いて、国からどういった説明を受けているかということでお聞きしたいんですけど、市の独自策では第2子以降も同じ5万円であったんですが、国は第2子以降も1人につき3万円としてるんですが、加西市の独自施策としては2万円差があるわけですけども、この第2子以降3万円、1子のほうは5万、この差についてどういった説明がされてきておるのかお聞きをしたいと思います。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 国のほうから第1子については5万円、2子以降については3万円、その差についての説明っていうのは特にございません。ただし、3万円を単独で出すということはございませんので、あくまでも2人以上の場合は5万円プラス3万円、3万円、3万円というふうな形でございますので、ご理解していただけたらというふうに思います。 以上でございます。
○議長(
土本昌幸君)
丸岡議員。
◆10番(
丸岡弘満君) これも確認なんですけども、
ひとり親世帯の
臨時特別給付金だけではありませんけども、こういった国、警察からも注意喚起されておる振込詐欺や個人情報からの詐欺、注意するようにとこういった特別給付金に限って特に注意をしなければいけないという注意喚起っていうのがあるわけですけども、実際に加西市内でそういったことはあったのかどうか、また今分かれば教えてください。それと、今後市として注意喚起っていうのはどうしていくのか、それも確認させてください。
○議長(
土本昌幸君)
丸岡議員、議案に絞って質疑をお願いいたします。
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 当件につきましては、振込詐欺の疑いがあるような案件があったというふうなことはちょっとこちらでは把握しておりません。 以上でございます。
○議長(
土本昌幸君)
丸岡議員。
◆10番(
丸岡弘満君) 最後、再支給ということで新たな問合せ等々はないと思うんですけども、少ないと思うんですが、この要件などの給付金に関する疑問について市の窓口に言っていいのか、コールセンターっていうのはあるかと思うんですが、その辺の振り分けはどうされておるのか、確認をします。
○議長(
土本昌幸君)
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(
高井勝仁君) 問合せ先ですけれども、基本的には市のほうに言っていただければ、対応をさせていただきたいというふうに思います。どうしても国に聞かないと分からないというふうなことがございましたら、こちらのほうからお聞きして、また問合せのあったところへご返事をさせていただきたいというふうに思っております。 以上でございます。
○議長(
土本昌幸君) 他にご質疑のある方にごさいませんか。(なし) 他にご質疑もないようですので質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま上程中の議案第99号につきましては、会議規則第37条第3項の規定に従いまして委員会付託を省略いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
土本昌幸君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定いたしました。
△討論・採決
○議長(
土本昌幸君) 続いて討論に移ります。ご意見のある方ございませんか。(なし) ご意見もないようですので討論を終結いたします。 それでは、議案第99号令和2年度加西市
一般会計補正予算(第11号)についての採決を行います。 お諮りいたします。議案第99号は可決することに賛成の方の挙手を求めます。 (
賛成者挙手)
○議長(
土本昌幸君) ありがとうございます。賛成14、反対0、以上のとおり
全会一致であります。 よって、議案第99号は可決することに決定いたしました。
△
意見書案上程
○議長(
土本昌幸君) 次は、日程第3、
意見書案第4号糀屋
ダム付近の国有地の取り扱いに慎重な対応を求める意見書についてを議題といたします。 直ちに
提案理由の説明を求めます。11番
深田真史議員。
◆11番(
深田真史君) =登壇=
意見書案第4号糀屋
ダム付近の国有地の取り扱いに慎重な対応を求める意見書について
意見書案の朗読をもって
提案理由といたします。 糀屋
ダム付近の国有地の取り扱いに慎重な対応を求める
意見書案。昭和42年の加西市発足に当たり水問題を解消し農業振興を図るための糀屋
ダム別名翠明湖ですけども、の建設は悲願であった。同年農業用水の安定的な確保を目的とする国営加古川西部農業水利事業が着手され、
ダム建設による水没地区の住民の理解と協力により24年の歳月と397億円の巨費を投じ、平成3年に糀屋
ダムが完成した。
ダムからの水の供給により受益者の大半を占める当市では、かんがい排水事業と圃場整備事業が相まって生産性の高い農業の基盤が確立されることとなった。 また、大幅に増加した事業費の償還に対し農家負担を軽減するため当市も約82億円もの財政支援をしてきた。糀屋
ダムは加西市の農業の生命線であり継承すべき貴重な財産である。人口減少、少子高齢社会においても当市では広大な優良農地を保全し農業生産力を確保していくため集落営農の経営を強化しつつ、担い手の育成やICTの導入による作業の効率化、6次産業化などの時代を見据えた取組を進めている。また、市内には兵庫県立農業大学校や県立播磨農業高校、神戸大学食資源教育研究センターなど農業に関わる教育、研究機関が立地しており農業都市として裾野の広い持続可能な農業の可能性を秘めている。 ところが、平成31年1月西脇多可行政事務組合、構成市町は西脇市と多可町であります。による糀屋
ダム付近の一部の国有地を含む新ごみ処理焼却施設の建設計画が急浮上した。当該計画は用水を受益する加古川西部土地改良区だけでなく、当市にとっても重要な関心事である。しかし、計画を進めようとする当該組合から当市議会に対して一切の説明がないままであり、市内農業の将来に不安を生じさせるものとなっている。このような中、国において
ダム付近の国有地の一部を売却、貸付などの処分を行った場合、新ごみ焼却施設の稼働による農業用水への影響や農作物への風評被害について市内農業者及び市民の懸念を増幅させることにつながりかねない。よって、国においては糀屋
ダム付近の国有地の取り扱いについて慎重な対応をしていただくよう強く求める。 以上、
議員各位のご賛同をお願い申し上げ
提案理由の説明といたします。
○議長(
土本昌幸君) 以上で
提案理由の説明が終わりました。
△質疑
○議長(
土本昌幸君) これより質疑を行います。ご質疑のある方ございませんか。12番森元清蔵議員。
◆12番(森元清蔵君) ただいまの
意見書案の提案に対して提案者に質疑をいたします。国有地の扱いについて国に慎重な対応を求めるということですが、具体的にはどういうことでしょうか。
○議長(
土本昌幸君) 11番
深田真史議員。
◆11番(
深田真史君) 今回のこのごみ焼却施設の建設が糀屋
ダムすぐそばのいわゆる国有地を含む土地も含まれておるという話でありましたので、これについては国においても何らかの処分がなされる、すなわち払下げですとか、これまで加西市でも鶉野飛行場の払下げありましたけども、そういった財産処分が行われるということを指したものであります。
○議長(
土本昌幸君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 具体的には周辺同意ということで加古川西部土地改良区に同意の動きがありました。そういった中で加西市としては土地改良区の総代会を通して承認するという形で決議もされております。こういった形で周辺同意をすることによって国も払下げの周辺同意ができたということでゴーサインをしていくと思うんでありますが、こうした手順を踏みながら今国のほうはやってると思うんでありますが、これをさらに慎重な対応するということはどういうことなんでしょう。
○議長(
土本昌幸君) 深田議員。
◆11番(
深田真史君) 同意については下流域の土地改良区で議論をということは理解をしておりますが、この
ダム翠明湖そのものは、加西市のいわば一大プロジェクトでこの歴史的な事業として造られたものでありますし、加西市としても過去の議論遡ってみますと、やはり農業の振興においてはこの
ダムの建設は欠かせないものであるということで、土地改良区のみの議論ではなくてやっぱり議会としても無関心でおるということはいかんと思いますし、これに関心を示すという意味においてもこの取扱いについて慎重であるべきというふうに考えております。
○議長(
土本昌幸君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 国としては周辺同意を得なければ払下げがしにくいということで手順を踏んで今動いていると思うんでありますね。これについて市民全体の代表者であります加古川西部土地改良区で決めながら同意をしていくという手順を踏んでいるわけでありますが、最終的にこの意見書の出された意図としては、この西脇多可が造るごみ焼却炉については反対という意向でこういう動きをされてるんでありましょうか。その意向についてお聞きをいたします。
○議長(
土本昌幸君) 深田議員。
◆11番(
深田真史君) まず、この件につきましては賛成か反対かということはここでは明記をしておりません。といいますのは、確かに土地改良区のほうでは議論は既に大詰めを迎えておるという状況であることは承知はしておるんですけども、結局我々それ以外の者が議会議員もそうですけども、事業主体から一切の説明を聞いておりません。だから、どこまでの内容のものを造ろうとしてるのかさえも分からない状況で払下げっていうものを仮にですよ、財産処分という形で進めていくということは、私は好ましくないと思ってますし農業者、この水の受益をされておる土地改良区の総代のほうで最終議論されていくんだけども、結局そこのみの話ではないというふうに私は認識をしておりまして、やはり加西市全体の課題というふうにとらえております。
○議長(
土本昌幸君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これはあくまでも行政手続上の問題で、国のほうとしては払下げに当たって周辺同意を得るということで、該当の受益者であります加古川土地改良区に打診をしてきているという流れであります。そういった中で、加西市民がどうこう判断する、表明する立場というところはないわけであります。そういった中で市長はこの加古川西部土地改良区において理事会に参加されてるようでありますが、昨日実は理事会が行われて多可西脇の行政組合との間で協定書が結ばれたということを聞いておるんでありますが、現状について市長の報告をお願いしたいと思うんであります。
○議長(
土本昌幸君) 西村市長、自席でお願いします。
◎市長(
西村和平君) 今日は出番はないと思ってたんですけど、通常委員会の場合は執行者の意見も求められることがありますので、意見を述べることを許していただけるのであれば、報告ということに限定して申し上げます。また、昨日3時間に及ぶ議論をしておりますので、ここで詳細は無理なんですが、雰囲気もできるだけ皆さんにお伝えできるようにご報告申し上げたいなと思います。 昨日は226回目の理事会でございました。その第2号議案で西脇多可新ごみ処理施設に係る環境保全協定書案の締結に向けての審議を行いました。その概要を報告いたします。昨日は午後1時半から加古川西部土地改良区の2階の会議室において員内理事24名中22名の出席、また5市1町の首長で構成される員外理事6名のうち私、そして西脇市長、多可町長3名の合計25名及び関係市町の関係職員6名が出席し開催をされました。 最初に、事務局が
提案説明した後、行政事務組合から施設配置図を提示され意見書の内容を取り入れ、これは昨年4月に出しておる意見書であります。その意見書の内容を取り入れ、また既に理事会前に常任理事会を開催しておりますので、常任理事会での審議を受け修正後の環境保全協定書案が示され、その説明を基に協議を行っております。協議の中では全ての理事に、理事には就任した後1回組合のほうからも来ていただいて説明はされております。その上で常任理事会の議論というのは、この理事会のたたき台になりますので、会議録を通常は送らないんですが理事全員に送付して、常任理事会の議論を受けたところでの議論ということを行いました。 そして、協議の中では主に雨水対策と焼却場から出る排出ガスによる水質の汚染を心配する意見を中心に活発な議論が行われました。最初は雨水対策については意見書2項目めの敷地内の雨水については翠明湖に流入しない対策を講じることとなっているが、これについては流域変更を強く求める理事とこの新ごみ処理場はクローズドシステムにより汚水を外に出さない手法を採用されており、基本的には普通の施設と何ら変わらない雨水のみが流入することになります。それでも、改良区の意向を汲んで施設のほこりなどを除去する目的で降り始めからの初期雨量、初期降雨30ミリまでを貯留できる水槽を設置し施設内で再利用する雨水受水槽を設けることで十分に翠明湖には影響がない対策がなされているとの意見もありました。 また、排出ガスについても焼却場からの排ガスが翠明湖に落ちて汚染されると心配の声もありましたが、国の定める基準より厳しく自主基準を設けそれにより運営することや当初の意見書については排ガスのことまで言及していないことから、明確な数値基準を出さずにただ不安だということで反対できないとする意見も出されました。また、農業者であると同時に新ごみ処理施設の両方の受益者である多可町から選出の理事からは自らも翠明湖の水を使って農業を行っておる従事者であると。そして、農業をされておられる方が不安な気持ちを抱かれることは理解するものでありますが、一方で生活に密着したごみ処理施設は必要不可欠なものであるから、理事の皆さんにも良識的な理解をお願いしたいということが申されました。 そして、事務局のほうからもこの間国、県とのいろんな場面に組合と同席をしたり協議の渦中にいますので、事務局からも意見は述べられました。その内容は、この水源につきましては本来は改良区の財産、水源地対策として理事が主体となって運営すべきものでございますが、それを国が今直轄管理をしていただき、受益者としては多大な支援を受けておるところでございます。そして、今この問題に対して一部新聞等でも報道されておりまして、兵庫県のほうも大変心配しておられると。これ事務局のほうにそういう声も届いております。加西市からすれば一昨年糀屋に感謝ということで50周年記念事業を終えたばかりで、さらに5市1町の融和を目指しているところでございます。 加えて、加古川西部土地改良区の施設は相当な年月を経過しており、施設の老朽対策、計画変更、2期事業等多くの課題を今後クリアしていかなければならない状況であり、上流域の西脇、多可町とにご協力をいただく場面が今後大いに予想されるところでございます。この改良区の健全な運営の動向を常に気にされており、引き続き5市1町が良好な関係でいられることが国からの支援を享受でき、また加西市の農業発展の根幹であることから明確な安全基準を提示され同意を求められる以上、具体的な数値を示さず心配とか不安だけで反対することはできるのですかという問いかけを行い、責任ある立場の理事の判断を求める事務局からのお願いもされました。 以上、大変本当に活発な討論ありました。議論は出尽くしたものと思っております。その結果、賛否の採決をとったところでございますが、賛成19名、反対4名、どちらでもない方2名となり賛成多数で可決されました。このことによって加古川西部土地改良区と西脇多可行政事務組合との協定を締結するということに決定いたしました。そして、その決定をした後閉会の前に審議にご参加いただいておりました西脇市長、多可町長からは本日の議案を可決いただいたことの御礼に加えて安全で安心な施設の建設をするとの強い決意表明があり、理事会を閉会したところでございます。以上、加古川西部土地改良区で昨日理事会を開き決定機関でございますので、方針を決定したところでございますので、そういう状況も踏まえてご議論いただければいいのではないかなと思います。 以上です。
○議長(
土本昌幸君) 森元議員。いいですか。ほかに質疑のある方ございませんか。8番中右憲利議員。
◆8番(中右憲利君) この意見書を読ませていただいたんですけれども、国もいきなりこういう意見書をもらっても困ると思うんですね。市内農業者及び市民の懸念を増幅させるので国に慎重な対応を求めるということなんですけども、結局糀屋
ダムに有害な水等が流し込まれないこと、そして風評被害が出ないようにその検査、環境対策を徹底して監視するということは地域のほうでやってくださいということになると思うんですが、いかがお考えでしょうか。
○議長(
土本昌幸君) 深田議員。
◆11番(
深田真史君) 国がどう思うかというのは私は知りません。これは意見書を出すことというのは、議会において認められておることですからその範囲の中でやっておるものと認識しております。
○議長(
土本昌幸君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) そうなんですけれども国家的な問題であれば、例えば防衛の問題であるとか全国的な教育の問題であるとかということであれば、国に何とかしてくれというところなんでしょうけれども、この問題については地域の問題であって特に加古川西部土地改良区と西脇多可行政事務組合という直接の当事者がいるわけですから、それを飛び越えて国に意見書を提出するのはどうかなと思うんですね。
加西市議会として意見書を出すのであれば、加古川西部土地改良区のほうに、例えばですが市議会に説明をしてくれとか、あるいは施設の建設に同意するのであれば有害な水等が糀屋
ダムに流れ込むことがないように検査と対策を徹底させて監視することというふうな意見書を出したほうがいいのではないかなと思うんですが、今回直接の当事者を飛び越えて国に意見書を出す意図はどこにあるんでしょうか。
○議長(
土本昌幸君) 深田議員。
◆11番(
深田真史君) 国有地の処分については国が権限を持っております。例えば森友の用地についてもそうでしたけど、この前講演会も市内で開かれたようなんですが、権限が国ということですので国に意見書をという意味です。
○議長(
土本昌幸君) 他にご質疑のある方ございませんか。(なし) ご質疑もないようですので質疑を終結いたします。 ここでお諮りいたします。ただいま上程中の
意見書案第4号につきましては、会議規則第37条第3項の規定に従いまして委員会付託を省略いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
土本昌幸君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定いたしました。
△討論
○議長(
土本昌幸君) 続いて討論に移ります。ご意見のある方ございませんか。12番森元清蔵議員。
◆12番(森元清蔵君) =登壇=ただいまの意見書に対して反対の立場で討論をいたします。今回この糀屋
ダム付近の国有地の近辺に多可西脇が新ごみ施設を建設する予定をされております。2024年、令和6年の4月には稼働したいということで今進められております。こういった中で設置の場所が糀屋
ダムの付近で国有地にあるためにこれを払い下げるに当たって国が今いろいろと手続を進めているところであります。こういった中でその手続の対象であります加古川土地改良区が中心になって、加西市全体の利益を本当に考えながら総代会をもって決議しながらこの動きに対して対応されております。こうした中で多可西脇の行政組合のほうからも丁寧な説明をされながら今日に至っております。 そういった中でもし稼働したときに水質に対するいろんな悪影響がないようにいろんな協定書も結びながら行うということで、改良区としては動かれております。こういった動きに最大限信頼をしながら注目をしていきたいものであります。この意見書の前段にも書かれておりますが、この糀屋
ダムは多可町の皆さんにも多大なる犠牲を強いていただきながら加西市のために貢献していただいております。こうした多可町の皆さんが今度は生活の面でごみ処理場を造ろうということで今努力をされておるわけであります。こうした誠意に報いるためにも慎重な建設を注目しながらこうした動きに対しては、行政間の信頼として私たちは信頼しながら多可町の皆さんの生活環境の改善に努力すべきときであると思います。 こういった中で令和6年の本当に稼働に向けて今綿密な説明をしながら動いておるわけでありますから、加西市としても大いに見守りながら賛同していくべき時期であると思います。こういった中で明らかな不安の根拠も数字も示されない中で稼働による不安、懸念等ということによってこういった動きを遅らすことは、本当にこの地においてはすべきでないことだと思います。慎重な議論をしながら今進めてるこういった動きに対して信頼をしながらこの国有地の払下げについては進めていっていただきたいと思います。こういった意味でこうした意見書を出すこと自体に本当に反対を示し、この反対を表明いたします。
○議長(
土本昌幸君) 他にご意見のある方、9番
黒田秀一議員。
◆9番(
黒田秀一君) =登壇=
意見書案第4号糀屋
ダム付近の国有地の取り扱いに慎重な対応を求める意見書について賛成の立場で討論いたします。糀屋
ダムのそばの西脇多可行政事務組合の新ごみ処理施設の問題について私は平成31年3月議会の一般質問で取り上げました。この計画を多くの市民が知ることになって2年が過ぎようとしていますが、私自身なぜこの
ダムがそばに焼却炉を造ろうとするのか疑問でなりません。いまだに事業主体である西脇多可行政事務組合から何の説明もありません。 糀屋
ダムは加西市の歴史的なプロジェクトとして私たちの先輩方の大変な苦労の末で築き上げられたものであります。その経緯を踏まえますと加西市の農業に関わる事柄でありながら相手方がどんなごみ処理施設を造ろうとしているのか、その詳細を住民の代表である市議会にすら理解させないまま進められていることに納得がいきません。 平成31年3月議会の私の一般質問に対して西村市長は安全な施設だから心配ないとか根拠のない不安だけでまだ加西市の考えだけで反対できないといった答弁がされ、そのとき私はこの施設計画に対し西村市長がかなり前のめりである印象を強く受けました。西村市長の当時の発言を振り返ってみても最初から焼却炉の建設に対し異議を唱えることがおかしいと言わんばかりに一方的な西脇多可町の代弁をされたのかと、何が事実で真実か何かはっきりしません。 例えば、先週12月18日にこの件に関する朝日新聞の報道がありました。平成31年3月27日の加古川西部土地改良区の総代会において決定した西脇多可行政事務組合に対する5項目の条件つきの意見書のうち敷地内の雨水が
ダムに流入しないよう対策を講じることとの条件がつけております。しかし、今年9月29日の西脇多可行政事務組合からの回答書では、
ダムに放流するとのことで双方の主張が相入れないものとなっております。
ダムに放流する理由として記事の内容を見ると西脇多可行政事務組合は、県と協議したが流域を変更することはできないと答えているようですが、県はまだ何も決まっていないとのことであります。この計画が広く知らされることになってもう2年が過ぎようとしているのに、流域変更の議論一つにとってもその権限を持つ兵庫県と事業主体の回答が違うなどあり得ないと思います。 私はこのような状況で焼却炉の建設が進んでいくことに疑問を持っておりますので、糀屋
ダム付近の国有地の処分については国に慎重に対応していただくことを求めることだと思い賛成といたします。
○議長(
土本昌幸君) 他にご意見のある方ございませんか。1番
北川克則議員。
◆1番(
北川克則君) =登壇=賛成の立場で討論させていただきます。民主主義ですのでいろんな見方があるかと思いますけども、現在糀屋
ダム付近に新たなごみ処理施設の建設が計画中と聞きます。聞きますというのは今実際ですね。糀屋
ダムの水を管理されているのは加古川西部土地改良区ですので、その運営に異議を申し立てるものでもありません。そして、糀屋
ダムの私の観点としましては、糀屋
ダムの取水受益者のうち人数及び面積共に85%以上の大半を占める加西市にとっては糀屋
ダム付近の環境は大変重要であり、私たちの加西市もこの施設建設に関する地域住民の一員という立場にあると私は感じております。 そこで、この施設は環境に対して十分配慮されて運営されることは地域住民として当然の願いです。また、備えあれば憂いなしという言葉もありますように将来心配されるリスクに対しても、建設の前段階で回避できることは配慮してほしいと願っております。安全面では先ほどもいろいろありましたが、現在の基準や法令を否定するものでもなくて、もちろん安全な施設が建設されると信じております。多可西脇さんの共同体がそれに基づいて着々と進められているということで、この
ダム自身の建設自身に異議を唱えるものではありませんが、細心の注意、確認は必要と思っております。 一方、安心面では、安全と違って安心面ですね。こちらのほうでは心配されるリスクに、この文章にもあります風評被害っていうのもあります。風評被害といいますのは、正確な情報がないところで一人歩きをします。うわさが流れましたら、いやそれは違うんだという正確な情報がありましたら打ち消すこともできます。それもありまして、この結果火のないところに煙は立たぬというところで打ち消すことがなければ、人々は風評を信じて被害につながる場合があります。その被害を被るのが特にこの加西が多いという観点からも、今回の場合はごみ処理施設で付近の水で育てられた農作物という安易な発想から、風評が引き起こされる恐れも少し懸念しております。 食の安全面でのマイナスイメージによる被害を想定しますので、よって関係する地域の住民の代表機関である加西市議として正確な情報を市民に伝えて風評被害の予防に努めることや火種の点検に努めることが大切でこれは事業主体となってますところだけじゃなくて、私たちに市会議員としましても与えられた使命だと思っております。それで、今回は要望書じゃなくて意見書という形で国への喚起を促すべく慎重な対応を求めるこの意見書に賛成させていただきたいと思います。皆さん、またご判断ください。よろしくお願いします。
○議長(
土本昌幸君) 他にご意見のある方ございませんか。先ほども終わりましたけども。訂正。どうぞ。
◆9番(
黒田秀一君) 答弁しました中で5項目めと言うた、私、7項目めに訂正したいんですけど。
○議長(
土本昌幸君) 7項目めですね。訂正します。他にご意見ありませんか。7番
井上芳弘議員。
◆7番(
井上芳弘君) =登壇=失礼いたします。日本共産党の
井上芳弘でございます。今回の意見書に対しましては、私は反対の立場で討論を行いたいと思います。この意見書でご指摘のとおり糀屋
ダムの問題はこの加西市にとって本当に大きな問題でございました。この多可町の糀屋の徳畑地区の皆さんの本当に大きな犠牲と言ってもいいと思うんですけれども、そういった中でこの事業は進められてきました。私は当時この事業の負担が50数億円から397億と7倍近くも膨らむ中での農家の負担の問題であったり、この加西市の負担の問題であったり、本来国が責任をとるべきだという立場で反対をしてきた思い出がございます。ただ、そのことは別にしても先ほども申し上げましたように、水が十分確保できない加西市にとってこの事業は本当に大きな事業であったと思います。 そして、何よりも先ほども言いましたけれども、他の自治体の農業水利のためにそういった地域が自分の住んでいるふるさとが水の中に沈んでしまうというところまで決断していただいた事業だということは、本当にそういう意味では感謝しなければならない事業で一方ではあるというふうに強く思っています。そういう意味では私もこういった施設があるところにごみの焼却場ができるというのは、思いとしては非常に残念です。そして、中町も当時この
ダムを翠明湖と名づけて自然体験のそういった場所であったり、交流の場所を作ったり、そういう取組を進められておりましたから、こういった環境保全という中でこの施設が維持されれば、それほどすばらしいことはないというふうに思います。正直残念です。 しかし、ごみの焼却施設というのは私たち自身はできるだけリサイクルを図って燃やすごみを減らしてごみの焼却というこういった事業はどんどん縮小していかなければならないという思いではありますけれども、現実にごみの焼却処理施設がやはり
公共施設として今維持されなければならないこともこれは一方で事実で、我々自身が小野加東加西の環境施設のこの事務組合で処理をお願いしているという状況ですよね。やはりこういった施設がいわゆる大気汚染であったり、大気汚染防止法であったり、水質汚濁防止法であったり、そういった基準の範囲で、あるいはまたそれ以上の基準で下流の方々に迷惑をかけないそういう施設であるというのは、それはもう今そういう努力がされてるのはどの地域にとっても同じことだというふうに思うんです。 西脇多可の事務組合が今回この糀屋のところに場所を設定されたことについて個人的に私は残念でありますけれども、自治体がそういう方向を示して地域の皆さんの協議を経て進められているということに対して私たちがその水利を使わせていただいているという中でどこまでその行政行為に対して意見が言えるかどうかというところだと思うんですね。もちろん、この安全な施設で農業用水に影響を及ぼさない、そういうものであるべきという主張は今後ともしっかりやって行かなければいけないというふうに思います。法令の範囲、あるいはこの事務組合がそれ以上の基準を定めるという基本契約の中でもうたっておられますけれども、そういった中身がしっかり遵守されるように水質の調査であったり、大気の調査であったり、そういったところはしっかりと我々自身も責任を持って見極めていくべきだというふうに思います。 ただ、やはりこの施設を中止をしてもらうとか、そういったところまで私たちが声を出していくというのは本来の議会の使命としても正しくないのではないかなというふうに思っています。この意見書の中で市議会に対して一切の説明がないことが、住民のさらに不安を増幅させるというような内容になっていますけれども、まず関係者の中でしっかり説明されて協議をされているという順序を追った経緯がやはり進められているということで、私は市議会に直接説明がないから国は待ってくださいというような意見書ではなくて、もし必要ならば我々自身が出向いて行って調査をし、要望するという取組が今本当に求められているのではないかというふうに思います。そういった立場で私はこの思いは本当に大事だと思います。この思いを今後加西の農業の安全安心な農業を確立であったり、あるいはごみの処理に対しても我々自身のごみの処理に対してもしっかり議論をしていく、そういう1つの経緯にしていくそういう私は意見書の内容だと思うんですけれども、この内容そのものについては反対をして討論としたいと思います。 以上です。
○議長(
土本昌幸君) 他にご意見のある方ございませんか。(なし) 他にご意見もないようですので、討論を終結いたします。 先ほど討論がありましたが、討議はございませんか。(なし) 討議がないようですので議員間討議を終わります。
△採決
○議長(
土本昌幸君) これより採決を行います。お諮りいたします。
意見書案第4号は可決することに賛成の方の挙手を求めます。 (
賛成者挙手)
○議長(
土本昌幸君) ありがとうございました。賛成5、反対9、以上のとおり賛成少数であります。 よって、
意見書案第4号は否決することに決定いたしました。
△議員の派遣
○議長(
土本昌幸君) 次は、日程第4、議員の派遣についてであります。議員の派遣につきましては、お手元に配付いたしておりますとおり決定することにご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
土本昌幸君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定いたしました。
△閉会中の
継続調査
○議長(
土本昌幸君) 次は、日程第5、閉会中の
継続調査についてであります。閉会中の
継続調査については各常任委員長及び議会運営委員長から会議規則第100条の規定によりお手元に配付いたしております一覧表のとおり
継続調査いたしたい旨申出がございました。 お諮りいたします。各委員長からの申出のとおりそれぞれの閉会中の
継続調査とすることにご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
土本昌幸君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定いたしました。
△閉会
○議長(
土本昌幸君) 以上で本日予定いたしておりました日程が全部終わりました。これをもって今期定例会に付議されました案件は全て議了いたしました。 よって、第287回
加西市議会定例会はこれをもって閉会といたします。 11時28分 閉会
△議長閉会挨拶
○議長(
土本昌幸君) それでは、第287回12月定例会の閉会に当たりましてご挨拶を申し上げます。 今期定例会は、去る11月30日に開会以来、本日まで23日間の長きにわたりましたが、
議員各位には本会議、委員会にと連日格別のご精励と慎重なるご審議を賜りまして、全議案滞りなく議了することができましたこと厚く御礼を申し上げます。 また、市長以下、執行者各位の審議に対するご協力に対しましても、改めて感謝を申し上げますとともに、会期中審議の過程で述べられました
議員各位の意見、要望等につきましては、今後の市政執行に反映していただきますよう望むものであります。 今期定例会では、議会基本条例を改正し災害時の議会対応に関する規定を追加するとともに、
加西市議会業務継続計画を策定しました。議会が感染症を含む災害などの非常事態においても二元代表制の議決機関、住民代表機関として迅速な意思決定と多様な市民ニーズに対応していけるよう努めてまいります。 さて、今年の1年を振り返ってみますと、
新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延し、新たなウイルスに対する恐怖や不安が日々の生活に大きな影を落とし、東京オリンピック・パラリンピックを初め予定されていた多くの事業や行事が軒並み延期や中止を余儀なくされました。この間学校の臨時休業や不要不急の外出、行事等の自粛要請に対して市民並びに事業者の皆様には多大なるご理解ご協力をいただきましたこと改めて感謝申し上げます。 当市議会では3度の臨時会と各定例会において
新型コロナウイルス感染症に対する新たな対策が盛り込まれた
補正予算を初め、コロナ対策に対応する各条例を可決してまいりました。ワクチンの開発など明るい兆しも見え始めておりますが、まだまだ予断を許さない状況にあり今後においてもそれぞれの施策が有効に活用され、市民の皆様の一助になることを望むとともに、一日も早い収束を願うものであります。 市政においては鶉野飛行場跡地周辺整備における地域活性化拠点施設建設工事や映像展示コンテンツ等制作の着手、また加西インター産業団地の整備も進んでおり、次のステップに向かってより具体的に動き出した年でありました。地域の活性化や新たな雇用の創出、人口増に大きく期待を寄せるものであります。 さて、令和2年も残すところあとわずかとなり、寒さも一段と厳しさを増してくることと存じますが、
議員各位を初め執行者各位にはこれからも加西市の発展にご尽力をいただきますとともに、年末年始くれぐれも健康にご留意いただきご健勝にて新年を迎えていただきますようご祈念申し上げるものでございます。 終わりになりましたが、報道関係各位の終始変わらぬご協力に対しまして厚く御礼を申し上げながら、誠に簡単ではございますが、閉会の挨拶といたします。 続いて、
西村市長登壇の上どうぞ。
△市長閉会挨拶
◎市長(
西村和平君) =登壇=第287回
加西市議会12月定例会の閉会に当たり、ご挨拶を申し上げます。 今期定例会は、去る11月30日に開会し、本日までの23日間にわたり、
議員各位には慎重にご審議をいただき厚く御礼を申し上げます。 今期定例会には、条例案件、
事件決議、予算関係など本日追加で提案させていただいたものを含め計13件の議案を提出いたしました。いずれも原案のとおり可決決定を賜り、厚く感謝を申し上げます。本会議を初め、常任委員会の審議の過程で拝聴いたしましたご意見、ご要望につきましては、今後の市政執行に十分反映させてまいりたいと考えております。 今議会では、市民課における事務処理ミスに関し厳しいご意見、ご指摘をいただきました。改めまして、戸籍変更の手続誤りにより多大なるご迷惑をおかけしました当該住民の方を初め、市民の皆様に深くお詫びを申し上げます。先日一部報道にもありましたが、公用車1台が車検の切れた状態で2日間使われていたことにつきましても、弁解の余地のない法令遵守の観点で大いに問題のあることでございました。心よりお詫びを申し上げます。いずれの事案につきましても同じ過ちを繰り返すことがないようミスの発生原因をしっかりと把握し手順の変更など再発防止策を講じたところでございます。これらの事案のみならず庁中全般の業務につきましても引き続きミス防止対策に努めてまいります。 討論はございませんでしたが、反対がありました南部給食センターの改築工事の請負
契約変更契約の締結につきまして述べさせていただきます。議会への上程時期が工事施工後になったことにつきましてご指摘をいただきました。このたびの
変更契約は受注者と発注者が日々協議調整を図りながら、また給食センターで働く現場の声をしっかり受け止めながら進めてきた結果によるものであり、給食センターとしての機能性、安全性をさらに高めることができたものと思っております。今後は3学期の給食開始に向けて新しい給食センターにて調理業務がスムーズに行えるようしっかりと準備を進めてまいります。 次に、
新型コロナウイルス感染症に関しましては大都市圏のみならず全国的な感染拡大が続いており、国においてはGo Toキャンペーンの一時中止を決定するなど経済活動のさらなる自粛が求められており、地方経済には依然として厳しい状況が続くことが予想されます。市民の生活と地域経済を守るためには継続的な支援を続けていくことが大変重要であり、このたびの
補正予算におきましても、また本日
ひとり親世帯への
臨時特別給付金を初め地域活性化キャッシュレス事業の延長等の議決をいただいたところであります。
新型コロナウイルス感染症によって生活が困窮されている方や地域経済の支援に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 さて、今議会の会期中にこれからの加西市の方向性を示す大変重要な答申を2件いただきました。12月2日に加西市新病院建設基本計画、そして12月14日には第6次加西市総合計画案を答申していただいたところでございます。いずれも人口減少という厳しい社会情勢の中にあって安全・安心なまち、地域の活気、そして人と人とのつながりの重要性をしっかり市政に反映させていくための未来図として示していただいたところでございます。それぞれの計画策定にご尽力を賜りました
委員各位を初め広く住民の皆様よりご意見を頂戴しましたことに深く感謝申し上げます。 市立加西病院については、答申の内容をしっかりと精査し現在実施している新しい加西病院を考える
市民ワークショップでいただいた市民の皆さんの声も反映した形で地域医療の核としての役割が十分に担える新病院の建設計画を進めてまいります。また、総合計画案につきましても今週末よりパブリックコメントを実施した上で年明けには
議員各位へ基本計画の説明の機会を頂戴したいと考えております。そして、ご意見等も賜りながら次回の定例会に議案として上程できるよう進めてまいりたいと考えております。議決いただいた後は、4月から5月にかけてタウンミーティングを開催し市民の皆様と計画の共有化を図ってまいりたいと考えております。 次に、本市における行政手続における押印手続の見直し状況につきましてご報告を申し上げます。現在、国や県の取組を参考に公印、書面主義、対面主義の見直しを順次進めておるところでございます。市民や事業者等から提出される書面などのうち押印を求めていた業務については、全庁調査をした結果、901項目あり576件は押印省略が可能と分かりました。それらの書面につきましては、1月1日から押印を廃止いたしますと共に、国や県の動向を踏まえながら申請様式の簡素化、オンライン化など住民
サービスの向上となるよう手続全体の見直しを進めてまいります。次に、ふるさと納税の状況についてでございます。12月17日時点におきまして7万6,823件、32億5,295万円となりました。さらに、年末に向けて引き続き多くの納税を例年いただいている状況であります。担当職員には大変頑張ってもらっているところでございます。 本年も年の瀬を迎えます。市長就任以来毎年年始に開催されます各町の初総会へご挨拶に順番に回っておりましたが、今回はコロナ感染予防のため訪問を見送らせていただくことにいたしました。また、
加西市議会、加西商工会議所、そして加西市との3者で主催し実施を予定しておりました令和3年新年交歓会につきましても協議の結果、残念ながら中止とさせていただきました。さらなる感染拡大を抑えるには一人一人が強い意識を持って感染防止に取り組んでいただくことが何よりも重要でございますので、市民の皆様には引き続き感染予防に努めていただきますようお願いいたします。そして、新たな年が
新型コロナウイルス感染症を克服し、市民の皆様にとって希望に満ちた輝かしいものとなりますことを祈念いたします。 加西市といたしましては、加西インター産業団地や地域活性化拠点施設の整備など大型事業を着実に進め、また次の10年を見据えた第6次加西市総合計画をしっかりと作り上げてまいります。新年が加西市にとってさらなる飛躍の年となるよう職員一丸となって取り組んでまいりますので、
議員各位のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 終わりになりましたが、報道関係各位のご協力に対しまして深く謝意を表しつつ、閉会のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(
土本昌幸君) これにて散会といたします。ご苦労さまでした。 11時41分 散会
地方自治法第123条の規定により会議の大要を記載し、ここに署名する。令和3年2月26日
加西市議会議長
土本昌幸会議録署名議員
井上芳弘会議録署名議員 中右憲利...